過去ログ - 提督「家族と信頼」 -SS速報VIP

過去ログ - 提督「家族と信頼」

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1: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 11:55:40.60 ID:Pby18ovJ0
艦これのSSです。

加賀を旗艦として赤城、金剛四姉妹を含んだ六隻で編成された第一艦隊と若き提督のお話。

筆者的に好きな展開を盛り込んだ短いお話になっております。ご了承ください。

台詞は声のイメージで考えていますので
「ここ、喋り方変じゃね？」と言う部分を指摘していただけたら幸いです。

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2: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 11:56:58.73 ID:Pby18ovJ0
「うーん……」
机に向かいながら伸びをする。
今日も今日とて、大した任務も無く適当な出撃をして艦隊の練度を高めるだけ。

「提督、艦隊が帰投しました。作戦結果の報告ですが――」

以下略

3: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 11:58:24.55 ID:Pby18ovJ0
「食べようか。　いただきます」
「……いただきます」

何時もと変わらない無表情の加賀。
それだけに、この食事では不満なのかどうか不安にすらなってきてしまう。

以下略

4: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 11:59:26.47 ID:Pby18ovJ0
窓から母港を眺めて一息。
夕焼けが海に反射して、光が眩しい。

――明日、沖ノ島海域での戦闘が行われる。
敵がどれだけ強くても、俺が愛情を込めて育て上げた第一艦隊が負ける筈無いよな。

以下略

5: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 12:01:09.77 ID:Pby18ovJ0
「提督、何を眺めているんですか？」
「……いや、ちょっと外を眺めてただけさ。たまには風にでも当たりに行かないか？」

部屋の中でずっと過ごしているのも何だか窮屈に感じたので、加賀を連れて母港に出ようかと思い提案してみると

以下略

6: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 12:03:07.64 ID:Pby18ovJ0
「私を連れて外に出る度に言ってますよね。ただ、提督と一緒に母港を歩くのも悪くない物です」
「ははっ、嬉しい事言ってくれるじゃないか。潮風に吹かれながら海と夕焼けを眺めるのも良い物だろ？」

……ただ、今だけはこの海が怖く感じる。

以下略

7: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 12:07:33.48 ID:Pby18ovJ0
しかし出撃や日常生活を共にする中で少しずつ赤城だけでなく俺にも心を開いてきてくれたのだ。

「仕方ありません。私にも色々な事があったのですから」
「誰にでも知られたくない過去はあるだろうし、そこは聞かない事にしておくよ」

以下略

8: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 12:09:12.52 ID:Pby18ovJ0
――そして、作戦当日。
加賀を旗艦とした第一艦隊の出撃を見送り、司令室で通信を取る。

「加賀、状況はどうだ？」
「良好です。ただ、沖ノ島海域に到達していると言うのに未だ敵艦隊を捕捉できていません」

以下略

9: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 12:11:55.02 ID:Pby18ovJ0
「提督、敵艦隊を捕捉しました」
「了解だ、そのまま交戦を開始してくれ！　輪形陣を取れ！」

交戦開始の合図と共に砲撃音が聞こえ始める。

以下略

10: ◆B0u.xbW.aouh[saga]
2013/07/30(火) 12:14:14.25 ID:Pby18ovJ0
「提督、現状の戦況から判断するに夜戦へと持ち込んだ方が宜しいかと」
「夜戦だと……？　加賀、お前は正気か？」

夜戦となれば加賀と赤城は行動が取れない上に敵戦艦の砲撃がとてつもない脅威と化す。

以下略

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