過去ログ - 恒一「いつか……」
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12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:34:14.46 ID:P5mUQBZ80

「じゃあ、またかけてもいい?たまに」

「たまには、ね」

お互いに以前と同じ受け答えをして、笑みをこぼす。

今日にでもいきなりかけてやろうか。


大きく息を吐いて、肺の空気を入れ換える。

「災厄は終わったんだし、やれることは精一杯楽しもうよ」

「うん」

そうじゃなきゃ、亡くなった彼らに失礼というものだ。


見崎の方から転がってきた石を蹴り返す。
アスファルトを跳ねた小石は予想外の軌道をとり、茂みの中へ消えていった。

「ご、ごめん」

「……喉、乾いたなあ」

冗談で云ってるのだろうけれど、ちょうどぼくも冷たいものを飲みたかったところだ。

恨めしそうに見てくる鳴をなだめるために120円が財布から消えた。



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