8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/07/31(水) 10:30:32.65 ID:GOAEv5V/0
「おい、さっきので最後じゃなかったのかよ」
「そんじゃ、長距離は代わりに望月が走る。これでどうだ!」
「えぇっ、ぼく!?」
「お前一つだけだろ?」
「うぅ……」と唸る望月。やはり勅使河原の参加種目を見ると無下に断ることはできない様だ。災難だな、少年。
「二人三脚なんて走ったうちに入らねえよ。見崎はどうだ?」
「わたしは、別に構わないけど」
クラス中の視線をまるで気にせず、いつものそっけない態度で云った。
「よっしゃ、んじゃサカキはどうすんの?見崎はいいって云ってるけど」
この野郎、ここまでやっておきながらノーと云える訳ないだろう。
「……やるよ」
夏休みの間で級友の死を克服できた……訳ではないだろう、やはり。勅使河原も明るく振る舞ってはいるが、幼馴染みを亡くしているのだ。空元気の様にも見える。
だけど、他のみんなにも災厄が終わったということを知って、これからやり直していこうという気概は確かに感じられた。
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