過去ログ - 京介「おかえり」 桐乃「ただいま」
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43: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:15:18.13 ID:dvH6gEG70
ずっと想って、何年も何年も。 無理だと思ったりもして。
それで、あたしは決めた。
あたしのワガママで、京介が高校を卒業するまで付き合って貰う事によって、決着を付けようと。
44: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:15:45.24 ID:dvH6gEG70
……あたしはそれが、自分ではどうしようも出来ない程に、嬉しかった。 幸せだった。
そして今。
夢みたいになっちゃってて。 京介と付き合っていて、一緒に暮らしていて。
45: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:16:13.58 ID:dvH6gEG70
でもさ、そうなるともっと何か無いかなって思うよね? ふつー。
あたしとしては……やっぱり、夜景が見えるレストランとか行っちゃって、その後は腕とか組んじゃったりして? 街の中歩いて、色々見たりして。 ほ、ホテルに行くのはありかな!? いや、落ち着けあたし。
その、ホテルとか行っちゃっても良いケド……それでも、あの京介と一緒に暮らしている部屋が良いかな。 落ち着くし。
46: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:16:43.45 ID:dvH6gEG70
あやせ「もう、どこ行ってたの? 桐乃」
部屋に入るとすぐ、あやせがあたしに声を掛ける。
桐乃「あ、あははは。 ちょっとね〜」
47: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:17:13.63 ID:dvH6gEG70
あやせ「ううん。 聞いてないけど、桐乃の顔を見れば分かるって。 すっごい幸せそうだし」
桐乃「そ、そんなことないって!!」
あやせ「こ、声でかい! 静かにしないと、先生来ちゃうよ」
48: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:17:39.42 ID:dvH6gEG70
み、見られてた!?
桐乃「そ、それは……な、なんとなくスキップしたくなったの。 いきなり」
あやせ「ふうん? なんとなくねぇ……」
49: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:18:07.53 ID:dvH6gEG70
桐乃「もう……」
あやせ「それと桐乃、あと一ついいかな」
桐乃「なに?」
50: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:18:33.61 ID:dvH6gEG70
翌日。
渋滞やらで遅れて、学校に着いたのは結局、18時を回った頃だった。 バスから降りると風が冷たく吹いていて、冬が近づいているのを感じる。
桐乃「……ちょっと寒くない? あやせ」
51: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:19:05.34 ID:dvH6gEG70
あやせ「あ、ごめん桐乃。 またね」
桐乃「へ? ちょ、ちょっとあやせ?」
理由も言わず、あやせは駆け足で去っていく。 何だろう? 何か用事でもあったのかな。
52: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:19:31.26 ID:dvH6gEG70
丁度出たところで、肩に手を置かれた。 そっちの方に視線を移すと。
あたしが、一番会いたい人が居てくれて。
京介「よ。 なんか久し振りって感じだな」
53: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/01(木) 13:19:57.48 ID:dvH6gEG70
京介「ん? なんか言ったか?」
桐乃「なんでもない。 聞こえなかったらそれでいーの」
京介「……そか。 へへ、どういたしまして」
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