過去ログ - 京介「おかえり」 桐乃「ただいま」
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468: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:49:49.09 ID:pLcKhaJT0
でも、そんなことを考え続けても状況は変わらない。 普通の兄妹に戻って、その兄に対してあたしは未だに恋愛しちゃってる。
そんで、兄はそれを切り抜けて、あたしとの約束を成し遂げた。 ということだよね。
……ふん。 上等だっての。
469: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:50:21.14 ID:pLcKhaJT0
京介「どうした? 急に呼び出して。 つうか具合は大丈夫なのか?」
……変わらないなぁ。 デート中だったはずなのに、妹の為にそれを途中で終わらせるだなんて。
黒猫じゃなかったら、とっくに振られてるよ、あんた。
470: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:50:53.38 ID:pLcKhaJT0
京介「そか。 また人生相談か?」
桐乃「ちょっと違うかな……。 うん」
京介「ふうん? ま、良いぜ。 聞くよ」
471: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:51:19.94 ID:pLcKhaJT0
想い続ければ、いつかは届くはず。
京介は京介で、あたしはあたし。
そんなの、どこでも一緒だから。
472: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:52:15.21 ID:pLcKhaJT0
桐乃「あたしは」
桐乃「……あたしは、京介のことが好き。 京介が黒猫と付き合っているのはイヤ。 ううん、黒いのだけじゃなくて、誰と付き合っててもイヤ。 辛くて、悲しくて、涙が出てくるから」
桐乃「あたしは、兄貴が好きで、京介が好きで、そんな……兄に恋しちゃってる妹だけどさ」
473: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:52:44.24 ID:pLcKhaJT0
桐乃「あたしは、京介が居ないと幸せになんてなれないから」
桐乃「だから、これからずっと、あたしと歩いて欲しい。 一緒に」
最後の言葉を言い終わり、あたしは笑顔をあいつに向ける。 先ほどとは違って、心からの笑顔。
474: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:53:10.32 ID:pLcKhaJT0
いや、それは最初からずっとだったのかもしれない。 目が覚めてから、なんとなく……だけど。
京介「桐乃……」
京介「……そうか。 やっぱ、そうだよな」
475: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:53:40.18 ID:pLcKhaJT0
「おい、大丈夫か? 桐乃!」
声が聞こえる。 はっきりと、近くで。
桐乃「……京介?」
476: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:54:07.97 ID:pLcKhaJT0
桐乃「ん……だいじょぶ。 ただの風邪だから」
あたしは言いながら、体を起こす。
京介「分かってたなら言っとけっつうの……はあ、マジで死ぬかと思った」
477: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/09(金) 14:54:33.86 ID:pLcKhaJT0
桐乃「うん……ごめん……う、うう」
それが、今のあたしにとってはとても嬉しいことで。
嬉しくて嬉しくて、気付けばあたしは泣いている。 いつから、こんな泣き虫になってしまったのだろう?
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