過去ログ - 京介「おかえり」 桐乃「ただいま」
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720: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:47:03.34 ID:+HZlmNrm0
京介「もしもし?」
「良かった……起きてたでござるか。 京介氏」
どこか慌てた様子で、沙織らしからぬその様子に、少しだけ胸が騒ぐ。
721: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:47:41.93 ID:+HZlmNrm0
「拙者は今日、黒猫氏と一緒にサークル参加だったのでござるが……」
「……サークルで参加の際は、サークル参加証という物が必要なのです。 それを忘れてしまいまして」
京介「おいおい……ってことは、参加できねえのか?」
722: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:48:11.96 ID:+HZlmNrm0
俺がそう聞くと、電話からはしばらく何も聞こえない。
京介「おい? 沙織?」
「……」
723: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:49:12.78 ID:+HZlmNrm0
京介「……そういうことか」
普段なら、絶対に持って行ってやるよ。 友達だもんな。
俺にとっちゃそれが当たり前だし、困ってる時に何もしないなんてことは出来ないだろうさ。
724: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:49:39.22 ID:+HZlmNrm0
あの状態の桐乃を放っておいて、いけるわけがねえ。 俺にとって大事なのは、そういうことなんだ。
「良いわよ。 構わないわ」
「それに、忘れたからと言って参加できないと言う訳でも無いのよ。 身分証があれば当日でも入場可能だから。 朝っぱらからごめんなさい」
725: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:50:05.68 ID:+HZlmNrm0
桐乃「……電話、黒いのから?」
桐乃の声が聞こえ、そちらに視線を向けると、やはり顔色が悪い桐乃の姿。 ぶり返したのもあり、今日も体調は悪そうに見える。
京介「起きてたのか。 体調は……聞かない方が良さそうだな」
726: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:50:32.03 ID:+HZlmNrm0
桐乃は俺の言葉を聞くと、頭を押さえる。 数秒した内、口を開いた。
桐乃「それだけ? 黒いのが言ってたのって」
京介「おう。 それだけだが」
727: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:50:57.14 ID:+HZlmNrm0
京介「……ペナルティ?」
桐乃「……うん。 入場時間を一般と一緒にされたり、最悪……次回参加不可とかになるかも」
京介「あいつ……それを言わなかったってことかよ」
728: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:51:24.05 ID:+HZlmNrm0
桐乃「行ってあげて、黒猫のとこに」
それでも、俺の答えは決まっているんだ。 黒猫は大切な親友だけど、沙織も大切な親友だけど。
京介「……俺は、行けない。 お前を放って置くことなんて出来ねえよ」
729: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:52:02.01 ID:+HZlmNrm0
桐乃「……馬鹿だから、口ではそんなこと言わないかもしれないケド」
桐乃「京介も、あたしが同じ様な時に助けてくれたじゃん? だから、黒いののことも助けてあげて。 あたしは大丈夫だから」
京介「……言ってることは分かった。 黒猫がどれ位、それを大切にしてるのかもな」
730: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/14(水) 13:52:28.69 ID:+HZlmNrm0
桐乃「……ありがと。 嬉しい」
桐乃「京介ならそうゆうと思ってたのかな。 あたし」
桐乃「……ね、京介」
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