過去ログ - 京介「おかえり」 桐乃「ただいま」
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781: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:54:32.80 ID:r3ehhr4X0
黒猫「もしもし、ご機嫌いかがかしら。 苦しんでいるの?」
……今までに聞いたことの無い心配の仕方だぜ、それ。
黒猫「あらそう。 苦しんでいるようで何よりだわ。 ふふ」
782: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:54:59.71 ID:r3ehhr4X0
京介「おいおいおいおい、おい! 何の話だそれ!?」
俺は黒猫から携帯を奪い取り、耳に当て。
京介「桐乃か? 黒猫の言ってたこと全部でっち上げだからな!?」
783: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:55:26.31 ID:r3ehhr4X0
京介「……マッハで帰ります」
「うん。 よろしい」
通話終了。 末恐ろしい妹だぜ、全く。
784: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:55:54.61 ID:r3ehhr4X0
黒猫「それと、桐乃にも伝えておいて頂戴。 ありがとうと」
京介「さっきの電話で言っとけば良いのによ……そのまま伝えちゃっていいのか? お前の言葉」
黒猫「たまには、ね。 打ち上げもやるつもりだから、とっとと治しなさいとも伝えておいてくれるかしら」
785: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:56:24.50 ID:r3ehhr4X0
沙織「お任せください! 京介氏の最後の頼み……しかと聞き入れましたぞ!」
京介「……俺はまだ死なないからね?」
黒猫「そもそも、あなたが桐乃の元へ戻ったら、余計に熱が出るのじゃないかしら」
786: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:56:50.39 ID:r3ehhr4X0
京介「桐乃、大丈夫か?」
部屋に入るやすぐ、俺は桐乃が寝ている布団の横に行き、話し掛ける。
桐乃「遅い。 あたしが死んでたらどーすんのよ」
787: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:57:43.69 ID:r3ehhr4X0
桐乃「ならいいケドぉ」
桐乃は口ではそう言いつつも、嬉しそうな表情をしている。 俺が間に合った事が、こいつにとっては嬉しいのだろう。
黒猫が無事、コミケに出られることが嬉しいのだろう。
788: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:58:33.47 ID:r3ehhr4X0
更に嬉しそうな顔してやがるよ、こいつ。 面白いなあ。
京介「言っとくが、もうお前が治るまで俺は離れないからな。 命令も全部使ったろ?」
桐乃「はいはい。 今回は傍にいるの許してあげる。 感謝してね?」
789: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:59:12.03 ID:r3ehhr4X0
桐乃「……あんたとお風呂入ると、体余計に熱くなるし」
……聞いといてあれだけどな。
そういうことは頼むから心の中だけで思っていてくれ! 言われるとマジで意識しちゃうからさ!
790: ◆IWJezsAOw6[saga]
2013/08/15(木) 23:59:41.90 ID:r3ehhr4X0
俺はそのまま、桐乃の頭をゆっくり撫でる。 桐乃の目は少しだけとろんとしていて、俺に向けられている。
桐乃「……一回しか言わない」
桐乃「……好きだよ、京介のこと」
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