過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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136: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/07(水) 22:37:49.42 ID:1jG+FfZy0
消え入るような声で一言だけ謝罪の言葉を告げるとすぐに出口の方に向きを変え、雪ノ下雪乃は昇降口から外に歩いて

出ていってしまった。その背中は頼りなげでとても氷の女王などと呼べるようなそれではなかった。


「ハッ」

想定外の反応に俺は自嘲じみた変な笑いが出てしまい、後ろを振り返った。その瞬間


パシッ


左頬に衝撃が走った。痛い。反射的に手を頬にやって向き直ると肩を震わせている由比ヶ浜の姿が見えた。その目から

は今にも涙が零れ落ちそうだった。周囲の目がこちらに来るのを感じていると由比ヶ浜は途切れ途切れに話しだす。

さっきまで噛んでいた唇が離れて無理やり口角を上げようとしているのが見るからに痛々しい。

「確かに……確かにあたしは……あたしの……ヒッキーの印象は変わらないって言ったかもしれない」

「けど…………何もこんなことしなくても…………誰もこんなこと望んでないよ……」

涙をこらえるためか伏していた顔を上げてこちらを真正面から見据え直す。さっきより声が大きくなり


「それに……ゆきのんはヒッキーのこと……」





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