過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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206: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/14(水) 00:48:09.87 ID:M+qnmSPO0
机に突っ伏して音楽プレーヤーのイヤホンを挿したふりをし、件の噂話に耳をそばだてているとだいたいはこんな感じだ。

「葉山くん雪ノ下さんに告ったんだって!」「葉山くん雪ノ下さんのことが好きだったんだ、なんかショックかも」「でも

雪ノ下さん断ったみたいだよ」「え〜!?でもあの二人ならお似合いだと思うけどなぁ〜」「あたしだったら即OKしちゃ

うのになぁ」「そもそもあんたじゃ相手にされないよ」「アハハハハ」


なんかずいぶんと和やかじゃありませんか?他にも「葉山くん男らしい」だの「葉山くんカッコイイ」だの「雪ノ下さん

が羨ましい」だの…………俺の時はまるで犯罪の加害者と被害者みたいな扱いだったのに。まぁ、わかってはいたけど。

愛国無罪ならぬイケメン無罪か。かわいいは正義ならかっこいいもまた正義なのである。その理屈からいくと俺は悪と

いうことになるのか?いやいや、現実の世界は異なる正義と正義のぶつかり合いだ…………俺には俺なりの正義があると

声を大にして…………言いたいなんて思ったことなかったはずなのに。自分の正義など自分の中だけで納得できていれば

それでよかったはずなのに。他人から理解してもらおうなんてこれっぽっちも思ってなかったはずなのに。よりによって

あの葉山隼人が。俺とは絶対に相容れることのない存在であるはずの人間が。俺を…………俺だけを助けようとした。




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