過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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273: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/20(火) 19:59:19.02 ID:2PQsvWzg0
「いいよ、別に。……もう隠すつもりもないと思うよ。ゆきのんが――――」

以前にも同じような光景を見た気がする。由比ヶ浜が雪ノ下のことで何か言いかけてやめるところは。お前は優しいから

まだ言い切らないでくれるんだよな。中には意地悪にも言い切ってしまう奴もいるわけで。…………あまり彼女の優しさ

に甘え続けるわけにもいかない。拳を口にあててえへん、と軽く咳払いをしてから由比ヶ浜はこう続ける。

「と、とにかく…………奉仕部のことはもうあたしとゆきのんの間では答えは出てるの。だから、今はヒッキーを待って

るだけっていうか…………ヒッキーのいいようにして」

「いいようにしてって…………何でそんなすぐバレるような嘘つくんだよ」

これは由比ヶ浜の優しさからくる嘘だ。でも、それを追及する権利など俺にはない筈なのに、つい癖でそういうことを

言ってしまう。かえって自分の首を絞めるだけだというのに。だから、彼女の後に続く言葉を止められない。

「そ……そりゃ本当のところはヒッキーに早く戻ってきてほしいって思ってるよ。だってあたしは……」

「あ、あのさ……由比ヶ浜……」

ダメだ。この子は感情が溢れると、胸がいっぱいになると――いやこれ以上いっぱいになられては困るけど、別の意味

でも――思ったことを口にせずにいられないところがある。由比ヶ浜にとってはもう待つのも限界か…………しかし、

ただ遮るのでは意味がない…………俺はもう一つ、彼女を待たせていることにタイムリミットをつけることにした。



「ええっと……その……期末試験終わって次の土曜ってあいてるか?もしあいてるなら1日あけておいてほしい」



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