過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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325: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/08/23(金) 23:56:33.30 ID:IgLqBEl80
「八幡……僕は由比ヶ浜さんに告白するって言ったけど……何を告白するのかなんて一言も言ってないよ?」

「え?」

え?普通この状況で告白といったら「あなたのことが好きでした。付き合って下さい」とかそういうのじゃないの?

「それなのに八幡……僕が由比ヶ浜さんのことが好きだと思い込んであんなにショック受けて……わかりやす過ぎだよ」

「と、いうことは……別に戸塚は……由比ヶ浜のことが……好きってわけじゃない、のか?」

ようやく頭の回転が戻りつつあったので、体勢を戻して向き直り、俺は戸塚の隣に座り直すことにした。

「由比ヶ浜さんのことは好きだけど……でも、付き合いたいとか恋人にしたいって意味の好き、じゃないよ」

「そ、そうなのか…………」


安堵から俺は腕を下して脚の上に乗せ、前かがみになってはぁぁ〜っと長いため息が出てしまう。ペットボトルを当てて

額を冷やしていると、だんだん頭の冴えも戻ってきた。戸塚が何をしたかったのか、その意味も今ならわかる。

「戸塚は…………俺に……迷いを断ち切らせるために……こんなことを?」

「……そんなところかな。最近の八幡と由比ヶ浜さん…………ちょっと見ていられなかったから」

「そ、そうか…………」

戸塚にそんなこと思われるほど様子がおかしかったのか?俺たちは。”たち”?……いや、そもそもおかしいと思われる

ほどここ数日は彼女とは関わってない…………関わってないから見破られたのか。恐るべし戸塚彩加の人間観察能力。


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