過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:06:40.19 ID:/zWn4Kie0
「……何を」

“見た”という言葉に心当たりがないわけでもなかったが、俺が先に言うのも負けな気がしたのでこちらから訊き返す。

「しゃ……写真」
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:09:43.90 ID:/zWn4Kie0
そこまで訊かれては仕方ないので由比ヶ浜の視線から顔を背けつつ、俺は頬を指で掻きながらこう答えるしかなかった。

「ま、まあ……フォルダとかに分けられてなかったから……その……」

見る見るうちに紅潮していく由比ヶ浜の顔に連動してこちらの顔の温度も上がっていく気がした。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:13:38.68 ID:/zWn4Kie0
「「あ、あの」」

沈黙を破ったのが同時だったので、由比ヶ浜がどうぞどうぞと手を差し出す。

「あ、えっと……俺の部屋に由比ヶ浜が入ったことと写真のことで差し引きゼロってことにしないか」
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:17:12.21 ID:/zWn4Kie0
……まだそんなことを気にしていたのか、この子は。以前から他人の目を気にしすぎるという特徴はあったのだが、

奉仕部に来てそんなことは意に介さない人間――それはそれで問題あるのだが、を見て多少はそういったものから解放

されたものだと思っていた。ここは俺のような人間を他山の石としてもらって大いに学習してもらうことにしよう。
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:21:47.76 ID:/zWn4Kie0
「…………いや……嫌いではないが……」

そんな頬染めて目潤わせながら、上目使いで訊かれて嫌いなんて言えるわけないでしょう、ほんとに困るからやめて。

「そもそもだな…………自分の他人からの印象をコントロールしようと思う時点で間違ってんだよ」
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:27:35.67 ID:/zWn4Kie0
手を下して俺の顔を正面から見据え、彼女は確信めいた顔で力強くこう言った。


「……もしヒッキーがわざと嫌われるようなことしても、あたしのヒッキーに対する印象は変わらないからね」

以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:34:55.67 ID:/zWn4Kie0
俺の反応などまるでなかったかのように彼女はニコニコしながら話を続ける。

「あ、あとさっき言ってた要求の話だけど…………ヒッキーあの約束忘れてないよね?」

「な、なんでしたでせうか」
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:44:05.50 ID:/zWn4Kie0
……確かに。人ってあんまり待たせられると期待値が上がっちゃうのよね。俺自身の経験でもそういうことはあった。

長期休載してた漫画が連載再開して、いざ読んでみるとあれ?こんなもんだっけ?と思うみたいな。

「その場合、ハ、ハードルをくぐるというのは……」
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:50:12.01 ID:/zWn4Kie0
「じゃあそういうことでよろしくね、ヒッキー」

「お、おう」

「……そろそろ行こっか」
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/02(金) 00:52:01.89 ID:/zWn4Kie0
とりあえず今回はこんなところで失礼。次回は土日あたりを目途に投下したいと思います


48:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/02(金) 00:58:07.23 ID:vV//oGlw0
乙!


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