過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
1- 20
447: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:05:50.77 ID:upW2heo+0
「お前さぁ…………もしかしてモテてるって自覚なかったりする?」

「えっ?あ……え……う〜ん……よくわかんない。告白とか…………そんなにされたことあるわけじゃないし」

“そんなに”って言ってる時点で充分モテてると思うのは私だけなんでしょうか……。今さらこんな話したところで別に

何かメリットがあるわけでもないのに、つい話を続けてしまう自分がいる。

「そりゃお前…………人気あるから最初から諦めてる奴が多いってだけの話だろ。釣り合わないとも思うだろうし」

「そ……そうなんだ……。っていうか何でヒッキーがそんなに詳しいの?」

由比ヶ浜は不思議そうな顔をする。いや…………俺も心の中はごく普通の男子高校生なんですよ?だから、

「そんなの……自分の好きな子がモテるかどうか気にするのは当たり前だろ?それに……俺だって……正直なところ、

分不相応なことしてるな、と今でも思ってる」

「そ、そんなことないよ!分不相応なんて思わないし…………それに本当はあたしの方から自分の気持ち……言わないと

いけないと思ってたし……」

「へぇ、意外だな。由比ヶ浜が分不相応なんて言葉知ってるとは思わなかった」

「意外って……え?も、も〜ヒッキーあたしのこと馬鹿にし過ぎ!」


俺の言葉が唐突だったためか一瞬怪訝な顔になった後、由比ヶ浜は膨れっ面になって俺の胸をぽかぽか叩き始めた。

俺は由比ヶ浜といるとぽかぽかするし、由比ヶ浜にもぽかぽかして欲しいが、今彼女がやってるような意味ではない。

そんなどうでもいいようなことを考えつつ彼女を適当になだめて、俺は鞄から帽子を取りだしてそれを目深にかぶる。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
937Res/580.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice