過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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451: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/06(金) 23:16:15.12 ID:upW2heo+0
由比ヶ浜は笑顔でそう答え、強い意志を持った瞳で俺を真っ直ぐ見つめてきた。俺は彼女のその想いを無碍にもできず、

目を背けることはためらわれた。由比ヶ浜は俺が視線を合わせてくれたのに満足したのか、いったん帽子を俺の胸の前に

差し出してきた。

「そういうことだから…………今日はかぶらなくていいよ。この帽子は」

「…………わかったよ」

俺は帽子を受け取って鞄の中に戻す。その様子を見て由比ヶ浜は一度視線を外してはにかみながらこう言う。

「それにヒッキーもさ……その……えっと……モテる女子をゲットしたんだからもっと堂々としなよ」

「俺は基本的に堂々としてると思うけどな。欠点を隠そうともしないし、人から嫌われても平気だし」

「そういうことじゃなくてさ…………わかるでしょ?ヒッキーなら」

いや、由比ヶ浜の言うことは理解はできるが…………要は卑屈になったり自虐したりする必要はもうないってことなんだ

ろうが…………そう簡単に思考回路を変えられるとも思えない。理解するのと実践するのは全くの別問題だ。


「それはわかるが…………急にそんなこと言われても、な…………」

「ちょっとずつでいいから…………ね?」

「まぁ…………ちょっとずつなら、な」

由比ヶ浜に諭すように声をかけられて俺も渋々それに応じざるを得ない。それに、彼女は自分が変われたと言っていた

のでそれを理由に俺にもできると説得されたらまた反論するのに困ってしまう。だから、ここは仕方ない。


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