過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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511: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/13(金) 00:37:25.75 ID:CYYoNZQK0
俺の答えにほっとした様子で結衣は胸をなで下ろした。そもそも、もし結衣の思っていたことが本当なら修学旅行の時

だって断っていた筈であって。ただ、彼女の考えがまるっきりあてはまらないかというとそうでもない。

「まぁ、とはいえ俺が写真を撮る習慣がないのは…………」

そう言いかけて途中でやめる。今さら過去に写真がらみで嫌な思いをしたとか、そんなこと喋ってもしょうがないのに

ついいつもの癖で言葉が出てしまう。俺が急に黙ったので、結衣がはて?とこちらを見やる。

「……なんでもない。確かにこういう場所で写真を撮るのも楽しみのひとつではあるよな。特にお前の場合なんかだと

写真に撮られ慣れてるみたいだし、可愛く写るだろうからいいよな」

「可愛く……あ、うん…………ありがと」


自虐ネタではなく彼女を持ちあげるという方向にどうにか軌道修正できた。結衣も不意を突かれてさっきまでの気分を

どこかにやってしまえたようで、少し上気した顔がなんとも可愛らしくて思わず写真に収めたいと思ってしまった。

「俺も今はスマホしか持ってないから道具は仕方ないが…………まだ、キャラクターと一緒にも撮ってないからこれから

ニッキーマウスの家に行くっていうのはどうだ?そこなら確実に撮影できる筈だし」

「うん……じゃあ、そうしよう」

うつむき加減のままで結衣も立ち上がり、また手を繋いで二人は進みだしたのだった。




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