過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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544: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:38:30.54 ID:a096b7Nq0
Iついに彼と彼女の終わりが始まる。


帰りの電車の車内、ディスティニーランドの袋を抱えて幸せそうに眠る結衣の寝顔を俺は吊革に掴まりながら眺めていた。

以下略



545: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:40:54.65 ID:a096b7Nq0
電車が駅に着き、結衣の後に続いて俺も一緒に降りる。土曜日の夜で帰宅ラッシュの時間を過ぎたとはいっても、俺たち

のように行楽帰りの人もいて駅はそれなりに混雑している。先に続く人の歩調に合わせて自分たちも外の方に向かう。駅


以下略



546: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:43:17.08 ID:a096b7Nq0
俺がそう言うと、結衣はむすっと顔を膨らませて「ひどい」とつぶやいた。仕方がないじゃない、だって本当のことなん

だもの。彼女が言うことというのは基本的には何か目的があるというよりは、感情の発露みたいなことが多い。だから、

それによって何か新たな知識を獲得したりだとか問題が解決したりだとかそういうことは直接的にはない。だが、それが
以下略



547: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:47:11.35 ID:a096b7Nq0
俺に何か要求するわけではないと先に断っていたにも関わらず、結衣の言葉に俺は間抜けな声を出してしまった。こちら

の反応は織り込み済みだったのか、彼女は無視して話を続ける。

「今日のことは本当にヒッキーに感謝してて…………今のあたしは……今まで生きてきた中で、一番幸せだよ」
以下略



548: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:50:09.34 ID:a096b7Nq0
「あたしもまた…………お返ししないといけないね」

「何を?」

「今日のこと。さすがにハニトーとディスティニーランドじゃ、釣り合ってないでしょ」
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549: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:52:56.30 ID:a096b7Nq0
「じゃ、じゃあ…………うちで話す?」

「え?」

彼女を見ると頬を染めて少しうつむいていた。……さすがにそれはマズい、色々と。恥ずかしいだとか、もしも家族に
以下略



550: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:55:28.81 ID:a096b7Nq0

「あの……今向かっているのって……」

「あたしの家だけど?」

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551: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 17:58:00.49 ID:a096b7Nq0
「ヒッキーもさ……疲れてるなら、うちで休んでいってもいいんだよ?」

「それは断る。この時間にいったん落ち着いたらそれこそ本当に帰れなくなるし、好きな子の家に初めて入るんじゃ緊張

して休憩どころじゃなくなるわ」
以下略



552: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/09/15(日) 18:03:00.78 ID:a096b7Nq0
お土産の話が済み、また二人の間には沈黙が流れる。俺はどうにも次の話を切り出せずにいた。俺が地面の方を見ている

と、不意に片方の手に生温かい感触が走る。いつの間にか手袋を外していた結衣の手が俺の手の上に覆いかぶさっていた。

そちらの方に頭を向けると、結衣はこちらに少し身を乗り出してきていて顔が触れそうになり、俺は思わず顎を少し引く。
以下略



553:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/15(日) 18:03:11.12 ID:n6arRlPHo
はよ


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