過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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784: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/12(土) 22:22:54.69 ID:uMgeVN9Q0
しばらくそんな状態に身をゆだねていると結衣の嗚咽も収まってきた。彼女が俺の背中に回していた手を引っ込めたので

自分もそれに応じて抱きしめていた結衣から体を離す。正面で向き合うようになって、また彼女から話しかけられる。

「ヒッキーもあんまり……無理しないでね。さっき言ったことも……別に、あたしは……」

「いや…………俺は一度口にしたことはちゃんと……その責任は取るつもりだ」

「ヒッキーは…………変なところで真面目だもんね」

「“変”は余計だ……」

さすがにもう互いに言うことも尽きてきたのか、ただ黙って見つめ合うだけになった。結衣の表情もさっきの笑顔に戻り、

俺の頬も緩む。もうこのままずっとこうしていたいとも思ったが、俺は彼女に言っておくべきことがあるのを思い出す。


「あ、あのさ…………とりあえず、俺は言いたいことはだいたい言えたが……お前は?」

「あ、あたしも言えたと、思う……」

「そうか…………じゃあ雪ノ下を呼んでくる。かなり待たせちまったし、早いとこ……」

「あ、あたしが行くよ!」

結衣は一瞬ハッとするが、すぐに俺の言ったことを理解して勢いよく手を挙げて叫ぶようにそう言った。彼女の反応の

良さに、俺はふっと息が漏れてこう返す。

「じゃあ……頼むよ」

「うん!」


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