過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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833: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/19(土) 23:52:10.19 ID:IdSKSuAc0

なるほど。確かにそういう考え方もできなくはない。いや、むしろもっと早くに思いついていてもおかしくはなかった。

でも、今までそういう発想が何故自分になかったのかもなんとなくはわかる。それは俺がぼっちだったからだ。だから、

自分が自分に見せている面しか頭の中になかったのだ。普通の人間はそうではない。周囲の状況や人間に応じて自分の

見せる面は使い分ける。だから、複数の自分がいても特に違和感はない。それを突き詰めると、雪ノ下陽乃みたいなこと

になるのだろう。まぁ、人に合わせて見せる面を変えるかはともかく、人には色々な面があるのは確かだろう。それこそ、

自分が知らないような面であっても。

だから、この考えなら今の自分や過去の自分を否定するということにもならないわけか。俺が黙ったまま納得しかけて

いると、雪ノ下はこちらを覗き込んでくる。


「でも、今のあなたの心の引き出しはかなり歪んでしまっていて、その……なかなか開けられないのよ」

「……そういう話の展開をされるのか。お前の引き出しこそ、どうなっているのか訊きたいところだ」

「私のは、気密性が高いだけよ」

「気密性?気密性が高いのならタンスとしては高性能かもしれないが、お前の場合は機密性の間違いじゃないのか」

「字面を見ないとわからないような表現をするのはやめなさい。それに、私の引き出しの機密性はそんなに高くないわよ。

だって…………もう……由比ヶ浜さんやあなたに引き出しを開けられてしまったもの」



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