過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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849: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/22(火) 22:15:15.87 ID:0BVq5QXS0
「……とりあえず座りましょう」

「そ、そうだね」

「……おう」

「……」

昼休みにここで昼食を食べていたのに、なんだかこうして部室で三人で座っている構図というのがずいぶんと久しぶりの

ことのように思えてしまった。他の二人もそう考えたのかはわからないが、少しばかり無言で時が過ぎる。


最初に沈黙を破ったのは由比ヶ浜だった。彼女は俺の方を向いて、頭を掻いて少し照れながらこう話す。

「ご、ごめんね、ヒッキー。あたしたちも待たせちゃって。ここに来る間にその……ゆきのんに……」

「由比ヶ浜さん、こんな男に謝る必要なんてないわよ。彼があなたにした仕打ちを考えれば」

途中で言葉に詰まった由比ヶ浜に、間髪入れずに雪ノ下が助け船を出す。俺を見る彼女の目はあきれかえっていた。

そんな視線に耐えきれず、俺は自然とまた頭が下がっていってしまう。


「すいません……」

「い、いいよ、もう……。ヒッキーにはさっき謝ってもらったし……その……」

「……最後はさすがの比企谷くんも由比ヶ浜さんの情に折れたみたいね。私もあなたの泣くところ、見てみたかったわ」

「……」

そんな素敵な笑みでそんな内容のことを言わないでもらえますかねぇ?雪ノ下さん。まだ俺の心を折るおつもりなんで

しょうか?おまけに本当のことだから反論もできやしない。



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