674:1[saga]
2013/11/17(日) 00:50:08.58 ID:4dsmErBR0
杏子「マミ、どうしてあんた―」
マミ「……みんなを助けるには、こうするしかなかったの。
それにね、どうせもう私には、どこにも居場所なんて無いもの……」
杏子「……そいつは、どういう意味だよ?」
マミ「私が“ここ”に来てしまったことは、あの“闇の存在”を呼びよせる結果を招いてしまった」
杏子「!
でも、そいつはあんたがわざとやったことじゃないだろ?
そんなことで、あんたが責任を感じる必要なんて―」
マミ「確かに、それだけならまだ許されるかもしれないわね。
ここへの派遣は私の一存で決めたことではないし、“彼”がやってきたことも、事前に想定出来たことではないから。
……でもね、私がやってしまったことは、それだけじゃないわ。
私は、独断でインキュベーター達と敵対することを決め、その過程で得たグリーフシードを、勝手に自分で保管していた。
その行為が、危険であると分かっていたはずなのに。
実際、もう少しでそれを利用されるところだったでしょう?
そして今、私は自らが宇宙の脅威になりかねない選択をしてしまったわ。
だから、ここだけでなく、あちらに戻ったとしても、みんなに許してもらえないかもしれない……」
杏子「そんな、嘘だろ……」
マミ「……だから、あなたに一つお願いしたいことがあるの」
杏子「……なっ、何だよ?」
マミ「あなたの手で、私を殺してちょうだい」
―マミは、腕輪を変形させた槍をあたしに差し出しながら、そう言ってきた―
689Res/400.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。