過去ログ - 人織「安価で零崎復興?」伊織「零崎を始めましょう!」
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155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/09(金) 18:55:14.88 ID:8KMY4Kct0
「……あ?」

彼女は異変に気付き自分の腕を下ろし、手を見た。

その手は赤く染まっていた。

だがその血は、目の間に立つ少年の血では無い。

今はもう、地面に落ちてしまった指。その指が数秒前まで繋がっていた部分から溢れ出る自分の血であった。

「あ"ア"い"あ"あ"ァァぁぁぁアあア!? 」


彼の視界に映るのは叫ぶ標的であった。

彼には既に彼女は、「津屋巻」という存在には見えなくなっていた。

そこにいるのは「津屋巻」という名の、自分の殺人欲求を満たす標的としか映ってはいなかった。

人識はポケットから手にダガーナイフを滑らせた。あの、京都連続通り魔の時に使用したナイフを。

しかし、標的は指を失った状態に陥っても、痛みの余りに叫ぼうとも、生への執念を捨ててはいなかった。

人識がナイフを向けた瞬間、落ちていた自分の指を咥え、人識の方に向け噛み潰した。

プシュッと、勢いよく血が水鉄砲から打ち出されたかのように飛んでいく。

そして、偶然にもその血は人識の目に入り、隙を作ることに成功したのである。

人識がナイフを思わず手から落とした瞬間、彼女は玄関に向かい走りだした。



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