38:上げ直しです
2013/08/03(土) 15:11:40.88 ID:szjpcXzQ0
「あーにゃんです」
「………ああ、猫耳を付けたのか。暑さにやられたのかと思った」
「Больной-tempered…………」
「で、猫耳なんぞ付けてどうした」
「似合いますか?」
「似合うには似合うが………ぶっちゃけお前は猫ではないよな」
正直にそう言うと、アナスタシアは首をかしげた。
「そうですか?」
「ああ。………前川は言わずもがなだし、高峯も自由気ままなところが猫っぽいが、お前に猫要素ないよな」
「あーにゃんです」
「名前だけじゃないか………毛色的にはスフィンクスとかに見えなくもないが、内面がな………」
「Рыба………魚好きです」
「それ前川の前で言うなよ………」
「あーにゃんです。Кот………猫なんです………にゃん」
「取ってつけたように語尾を付けるな」
「猫なんですってば………」
こちらの袖を引いて揺らしながら上目遣いをする彼女に言ってやる。
「………アナスタシア。湖のほとりで星が見えるところを見つけたんだ。よければ今度、一緒に行かないか?」
「Действительно!?」
「ほら、喜ぶ姿なんか犬が尻尾振ってるみたいだし。どちらかと言えば犬だよな」
「ね、猫です! にゃん!」
「どうしてそんなに猫にこだわるんだお前は………」
「だって………」
「なんだ」
問うと、アナスタシアは目線を横に逸らしながら、
「………猫なら、合法的に下顎を撫でてもらえると、のあさんが………」
「高峯さん? 後でちょっといいですか? ええ、うちのアナスタシアに変な知識を植え付けないでください」
「………にゃん」
「それで誤魔化されるのはあなたのプロデューサーだけですよ」
「うー………」
自分の発言で恥ずかしくなったのか、頬を赤く染めながら睨んでくる彼女の頭を、溜め息交じりに撫でてやった。
「……………Спасибо」
「どういたしまして」
「………意味、知っていたのですか」
「それくらいはな」
「あう…………」
「礼くらい素直に言ってもいいだろうに」
「………撫でられて喜んでは、またСобака………犬と言われてしまいます」
「………まあ、元気を出せ」
「にゃん…………」
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