6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/01(木) 23:09:52.95 ID:a9tfMA/V0
目的地へ向かう車中では、以前のように居心地の悪い沈黙が生まれることがなくなった。
「今日、幼少組に無表情で怖いって責め立てられたんだが………」
「ダー………プロデューサー、滅多に表情が変わりませんもんね」
「これでも笑顔を作る練習はしているんだが………」
「そうなんですか? なら今やってみてください」
「よしきた。………ほれ」
「………ダー。気持ち悪いです」
「………………そうか」
「………別に無表情だから怖い、と言っているのではないんですよ、きっと」
「そうなのか?」
「はい。………無表情でも、ちゃんと優しいところを見せれば彼女たちもきっと慕ってくれるようになりますよ。雪美みたいに鋭い子はもう気づいてるんじゃないでしょうか」
「そういえば雪美だけ無言で慈しむような笑み浮かべてたな………あれ絶対憐れんでるんだと思ってたが」
「雪美をなんだと思ってるんですか………」
他愛もない話が弾む。
バックミラーに映る彼女がどんな表情をしていたのか、もう思い出せなくなっていた。
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