過去ログ - 世界が終わる前に考えた、いくつかのこと
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21: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:39:42.47 ID:p/27QdiH0

今からでも間に合うだろうか。僕の夢は叶うのだろうか?

もう十年近く前の僕の夢を、今十年越しに叶えるんだ。
あの時の僕と同じように、思ったことをそのままする。
以下略



22: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:40:39.61 ID:p/27QdiH0

彼女は言動が何か抜けてる感じがするし、実際そうだろう。

泥棒の如くシャッターを上げ、洋菓子店に侵入していた。
「どれ食べましょう」と言う辺り作る気あるのか本当に。
以下略



23: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:41:15.47 ID:p/27QdiH0

「できました。どうでしょうこの色。美味しそうです」

「すごい不揃いな色してるよ。全体的に色が濃いよな」

以下略



24: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:41:54.55 ID:p/27QdiH0

と、そこまで言ったところで部屋の全ての電気が落ちた。

ブレーカーかと思ったが、すぐに思い直した。穴だ。
この街周辺の送電線を飲んだ可能性だって十分ある。
以下略



25: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:42:44.87 ID:p/27QdiH0

「穴もだいぶ大きくなってきた。本当に終わりか世界」

「はい。案外、日常と非日常は裏表だと思いましたよ」

以下略



26: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:43:19.30 ID:p/27QdiH0

「全員が全員、君みたいな人だったならいいのにな。
 争いごとも起きなさそうだし。世界は幸せになるよ」

「六十億人も私は要りません。オンリーワンですよ私」
以下略



27: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:43:57.39 ID:p/27QdiH0

そろそろ、大丈夫な場所を探すことも難しくなってきた。

そこら中が大きくなってきた穴ばかりで、これは辛い。
すぐに大きくなるだろうし、小さな穴を探さないとな。
以下略



28: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:44:27.00 ID:p/27QdiH0

「あ。僕の家、もう見事に全て消えちゃったみたいだ」

そこにあるのは、家より少し大きい規模の穴だけだった。
お隣さんも今からゆっくりと飲み込むところなのだろう。
以下略



29: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:45:01.85 ID:p/27QdiH0

「疲れました。もう無理。おぶって下さい死にますよ」

「僕も疲れたよ。よく高校時代はこんなとこ歩いたな」

以下略



30: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:45:54.20 ID:p/27QdiH0

どうやら鍵は開いているようだった。どうにも好都合だ。

校舎に入り穴のある地点を確認した。体育館はダメか。
校庭にもそこそこのサイズの穴がある。出られないな。
以下略



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