15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:09:45.29 ID:ISLZlb1Q0
魔王「……」
魔女「さすがにすぐ承諾しないねー、勇者」
魔王「まあ予想していたことだ。でも私は信じている。勇者くんは公正に物事を見れる人だと」
魔女「でも所詮人間なんだよ?魔族と人間の歴史が人間社会でどんな風に語り継がれてるか、魔王様も知ってるじゃん?」
魔王「確かに偏見と先入観は取り除くのが難しい。種を越えて歩み寄ることも」
魔女「なにも勇者に全部話さなくても、魔王様が催眠魔法かけちゃえば一発じゃないのー?」
魔王「……私は勇者くんがこの城に辿りついたことは、チャンスなんじゃないだろうかと思ってる」
魔女「チャンス?いやいや魔族のピンチじゃ?」
魔王「人と魔族共存の第一歩に、なりえないだろうかと。勇者くんがその懸け橋に……もしなってくれれば。
魔族のみんなもこの狭い島からでて、広い世界を見ることができる」
魔王「この島で生まれた子どもたちは、この島の景色しか知らないんだ。それが不憫でならない。
世界の広さを知らずにこの島で生まれ死んでいく。そんな生を強いてしまっているんだ。それで本当にいいのだろうか…」
魔女「うーん」
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