過去ログ - 照「咲が私をオカズにしてた・・・」
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39: ◆OdfYj4TIEc[saga]
2013/08/06(火) 23:52:45.32 ID:b7LUk7edo
夕食後、早めにお風呂を済ませた私は昼の咲のようにリビングのソファで本を読んでいた。
シャワーも一緒だったんだからと言って一緒に入ろうとした咲は今一人で入浴中で、父さんは部屋に篭っているのでリビングには私だけしかいない。
待ち望んでいた新作だというのに内容が全く頭に入ってこない。
瞼に焼き付いた咲の白い体がチラついて文字の意味さえわからなくなっている。
(くっ・・・)
私は本を閉じて乱暴にテーブルへ投げ捨てた。
(朝から咲にドキドキさせられっぱなしだから・・・)
今日見た咲の様々な姿が浮かんでは消えていく。そのどれもに私の心臓は大げさなくらいに跳ね回っていたのだ。
「上がったよお姉ちゃん」
そしてもう一度、今日何度目かわからない早鐘を打つ。
後ろ手にドアを閉める咲の姿。湯上りで上気した頬が鮮やかだった。
けれど私の心臓を跳ね上がらせたのはその服。
それは私が自分の気持ちを認めたあの日、眠る咲を襲おうとした時に着ていたパジャマをそっくりそのまま大きくしたものだった。
「お姉ちゃんと一緒に入りたかったなぁ」
「子供じゃ、ないんだから・・・」
私の隣に座る咲の服を狼狽を隠してよく見てみる。
近くから見てもどうやっても忘れられないあの夜に着ていたものとの違いは大きさだけだった。
(もしかしてわざとやってるのか・・・?)
あの時咲は起きていたんじゃないか。
そんな疑念すら抱いたが隣で子供じゃないと頬を膨らませる咲にはそんな気配はなかった。
(ファッションなんか気にしないみたいだからな・・・)
子供の頃から着ていたものを適当に選んだだけなのだろう。それでも気にしてしまうことには変わりないけど。
「あっ、そうだ。お姉ちゃんって利きシャンプー出来るんだよね?」
「出来るけど」
「じゃあ私のも当ててみて」
咲が私の方に頭を傾けてきた。
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