過去ログ - 白菊ほたる「手を取り合って」
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/04(日) 19:00:18.13 ID:J9Yav5ZU0
モバP「もう君のプロデュースはしてあげられないんだ」

ほたる「手も顔もちゃんと洗ってきたんです」

モバP「願いを叶える事だけで、幸せだったんだ。
   僕は臆病な男だから」

ほたる「願いが叶う事だけで、幸せだったんです。
    私はプロデューサーさんの幸せなお人形」

モバP「おいで、ほたるちゃん」

ほたる「一緒に踊りますか? ふふ」

モバP「考えてみたいんだ。大切な事だからね」

ほたる「それはもしかして……私達の事でしょうか?」

モバP「よく分かったね」

ほたる「顔に書いてありますから。プロデューサーさんはなんだか嬉しそうな顔をしています」

モバP「そうかもしれないね。ほたるちゃんも、今は嬉しそうな顔をしているよね」

ほたる「はい、とっても」


 このままふたりでどこまでも……それもいいかなって思います。
プロデューサーさんと一緒にお世話をして……一緒に咲いたお花を見るのが……今の私の、ささやかな夢です……。

 もう12の鐘の音は鳴り止んでいて……。
ガラスの靴も カボチャの馬車も 継母さえもお城へと置いてきてしまいました。
綺麗なドレスも 宝冠も 灰かむりには必要ありません。
だけどこの先きっと、お城からは迎えがやってが来て……。


 本当はふたりともそんな事は無いと分かっています。
願いを叶える事だけで、幸せにはなれませんでしたから。

 けれどもこのままふたり、手を取り合って踊り明かしたい。

 だってそうでしょう?
御伽噺は何時だって、めでたしめでたしで終わるんですから――。



 お城は遠く、舞踏会の音は届きません。

 どんなに待っても、魔法使いは現れませんでした。






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