7: ◆Vx6WcR.FoM[sage]
2013/08/04(日) 22:46:49.27 ID:ANKN+Jna0
◇
プシュー。
府抜けた音が鳴り、物を運んでくれる機械の塊についた扉が開く。
自動とは良いものだ。己以外の万物に労力を消費させない。
脚は意思に反して動き出す。習慣とは恐ろしいものだ。
勝手に、それこそ機械のように、隙間を越えて乗り移る。
◇
ガタンゴトン。
「相変わらず活力の無い顔だな」
隣に座る知人が言う。さすがに声は抑えている。
ついでに会話を促すのも抑えてはくれないだろうか。
「ほっとけ。何を言おうが俺の心情は変わらないからな」
「自分でそれを言うって、お前なぁ・・・。ま、知ってたが」
なら聞かないでくれ。
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