3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/06(火) 00:42:04.21 ID:qvzZ0a6I0
宮永照はひとりだった。家族も友達も自分の感情さえも全て故郷の長野に置いて、彼女は上京した。
東京に来て最初に見たものは押し寄せる人波。そして、最初に話したひとの名前はーーー弘世菫。他でもない彼女だった。
菫は照が初めての東京に迷子にならないように迎えにきてくれた。別に彼女にその義務はない。義理もない。
だけど菫は同じ部屋に寝泊まりする照のことが気になった。だから迎えにいった。
そんな菫に対し、彼女は礼を述べるどころかそのまま菫の横を素通りした。完全に菫の存在などは眼中になかった。
(東京。お母さん、大丈夫かな)
照は地図を広げ、白糸台の女子寮の所在を確認する。
「えっと、宮永さん? 女子寮の場所が分からないなら案内するが」
その言葉に反するように地図を眺めながら歩き出すが、途中、何度も人波に飲まれかける
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