過去ログ - 千早「Brand New Day」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:36:57.55 ID:yKhvOO5V0
『それが分からないから、未だそのランクに止まってんだよ』
遅々として上がらないランクに、思わず漏れてしまった弱音
それに対する、プロデューサーの答えとは言えない答えは、そんな言葉だった
Dランク迄は確かに順調だった
だが、それ以上のランクに上がる事は、Dランクに上がって半年が経った今でも出来ていない
歌の練習は今まで以上に行っている
必要無いとそれまで切り捨てていたダンスやトークの練習も必死でやっている
ビジュアル面でも気を付けている、と自分では思う
実際、実力も付いてきたと思っている
少なくとも、Cランクレベルのアイドルになら、引けを取る事は無いだろう
だからこそ
「なんで上がらないのかしら……」
夕刻前、公園のベンチに座り、私は一人ごちる
仕事が終わり事務所から出る直前に交わしたプロデューサーとの会話
結局、プロデューサーはそれ以上の答えを教えてはくれなかった
『俺が答えを言った処で、口先だけの言葉と思われるのがオチさ
千早の心には響かない』
『まぁ、心配すんなって
千早の側にはその答えを知っているヤツがいる
そして、そいつなら、お前の心にも響かせる事が出来るだろうさ』
そう最後に言い残して、プロデューサーは次の仕事場に向かって行った
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