過去ログ - 千早「Brand New Day」
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/08/06(火) 07:59:47.62 ID:yKhvOO5V0
彼女の言っている事は、事実だ
確かに、あの一件以来、誰も居ない部屋で独り膝を抱え泣く事が、それこそ数え切れない程在った
今だにふと、思い出したかの様に泣いてしまう事も在る
でも、それは私の罪ので在り、誰にも触れられたくない私だけの罰でも在る
「だから―― カワイソウに思えて、世話を焼いてくれたのかしら?」
冷たく、無機質な声
あの頃と、同じ声
一瞬にして、私の心は変わって行く
……いや、戻ってる、のかもしれない
暗く闇い、悲しみと怒りで満たされたあの頃に
「やっぱり、ヤサシイね、我那覇さんは
ドウジョウしてくれたんだ、でも――」
なのに言葉は口を突いて出る
「我那覇さんに、私の何が分かるの?」
「確かに、765プロの皆は、私の家族の事を少なからず知ってるかもしれない
でも! 私の苦しみが! 哀しみが! 我那覇さんに分かるの?!」
酷い言葉だと、自分でも、分かる
それでも、私の口は壊れたレコードの様に、言葉を紡ぐ
彼女を傷付けている事を自覚をしながらも、私は迸る激情を止められない
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