15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/07(水) 06:25:40.35 ID:7EAEzC5fo
まるで逆らえない何かに動かされているような、
自分が自分じゃないような。そんな嫌な感覚
「……良いんですか?」
消え入りそうな声
けれど、少しだけ高音のいかにもな声
「はい、家はもうすぐそこなので」
「そうですか、なら」
私は傘を渡してしまった
あの物語のように、
私の傘は女の人に渡ってしまった
逃げたくて走り出す
背中に感じる視線
振り向かない、振り向けない
大雨の中、私はただひたすらに走っていった
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