18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/07(水) 06:53:30.53 ID:7EAEzC5fo
「……あ、あははは」
「なんなのよ全く……」
誰もいなかった
勝った。私は物語に勝った!
「ご飯用意しておくから」
お母さんはそう言って部屋から出ていく
「あ〜あぁ……気にしすぎだよ」
うん、そう
ただただ気にしすぎただけ
気が抜けた私はベッドへと倒れ込む
「明日伊織に――ううん、いま文句を言おう」
電話をかける……あれ?
なぜか圏外だった
「……あ」
誰かが私を見ている
ポタポタと滴る音がする
「ぁ、う……」
声が出ない。天井を見つめる私の視界に影が入り込んでくる
逃げられない、そらせない
影が入り込んでくる方からサァァ........という感じの冷たいような、血の気が引いていくような
言葉にし難い不思議な空気を感じる
やがて、視界に映りこんだそれは私を見下ろし、笑う
「 た だ い ま 」
悲鳴を上げることもできずに視界は闇に包まれ、私は意識を失った
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