3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/08/06(火) 23:28:57.45 ID:MM+G5xsSo
服装は白いワンピース
あ……雪歩じゃないわよ?
髪の長い女の人が傘も差さずに佇んでいるの
誰かを待っているのかもしれない
もしくは誰かを待っていたのかもしれない
この雨の中でも待つのは健気だとあなたは思うの
予報では曇止まりだったし、周りにはコンビニはないし、傘がないのは不自然じゃない
だから優しいあなたは女の人に寄って行ってこう言うの
「良ければ私の傘、使いますか?」
女の人は無言で顔を上げて、その垂れた前髪の奥にある瞳があなたを見て
ちょっと怖いなと思いつつも、
やっぱりダメとは言えなくて、あなたは傘を差し出す
「……本当に、良いんですか?」
女の人はか細い声で訊ねてくる
あなたはやっっぱり頷くしかない
「はい、家は近いですから」
「……そうですか。なら。お借りします」
ぺこっと頭を下げる女の人に対し、
あなたは「なんだ。礼儀正しい普通の人じゃないか」そう思って立ち去っていく
彼女が貴女をずぅーっと、ずぅーーーーーーーっと
見つめていることにも気づかずに
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