46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/09(金) 20:35:07.01 ID:4xuEL7JHo
「天海春香の気持ちを知らないくせにっ! そんなわけのわからない理由で偽物だなんて――」
春香が怒鳴って、
でも、それ以上に大きな声が車に響き渡った
それは私でも、春香でもない
「お前だって知らないだろ!」
プロデューサーさんの声だった
「そんなわけの解らない事? ふざけるな!」
プロデューサーさんは怒っていた
天海春香という誰かに対し怒鳴っていた
それはプロデューサーさんの知る私という天海春香のための怒り
「ずっと見てきたから。ずっと気にかけてきたから……だから、だからそんなちっぽけな理由でも」
プロデューサーさんは春香を睨んでいた
私という春香を返してくれと、睨んでいた
「俺はお前が春香じゃないって断言できるんだ!」
私は何も言えなかった
春香も何も言わなかった
言えないんじゃない。いう必要がないと。そう思ったから
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