138:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 00:01:51.38 ID:FOBDibKCo
妹友「妹ちゃんもお兄ちゃんとは親しく冗談を言い合える仲ではあったんですけど、男性
としてのお兄ちゃんへの好意が妹ちゃんにないのはわかっていました。これまでずっとそ
んな気配も素振りもなかったですし」
兄「だが実際あの二人は付き合い出したじゃないか」
妹友「あたしが妹ちゃんにお兄ちゃんの好意を伝えたとき、妹ちゃんは考えさせてと言い
ました。正直、そのときは仲のよかったお兄ちゃんやあたしへの配慮に過ぎなかったんだ
ろうと思いました」
兄「それで?」
妹友「というかその話は前にお兄さんにお話しました。あれは別に嘘じゃないですよ」
兄(何だっけ?)
兄(ああ、そうだ。妹と彼氏のツーショットを目撃した日、下校時の校門前にこの子が俺
を待っていたんだった)
妹友『はい。前から彼氏の方から妹ちゃんが好きだって相談されていたんで、妹ちゃんに
彼氏の気持ちを伝えたんですね』
兄『そ、そうだったんだ』
妹友『はい。それで、しばらく妹ちゃんは煮え切らなかったんですけどね。その間、生殺
しみたいで彼氏も気の毒で』
兄『それで?』
妹友『何か急に昨晩妹ちゃんから連絡あって、友だちからなら付き合ってみてもいいよっ
て』
兄『・・・・・・そう』
妹友『それで急きょあたしがセッティングして、二人を待ち合わせさせて今朝、一緒に登
校させたってわけです』
兄「あのときの話か」
妹友「はい。これまで煮え切らないで返事を引き伸ばしていた妹ちゃんが、急に友だちか
らならって連絡してきたんです」
兄「まあ、いろいろおかしいよな。友だちからならって、親しくない男に告白されたとき
のセリフじゃねえか。中学の頃から仲がよかったおまえの兄貴に言うことじゃねえな」
妹友「そうは思ったんですけど、とりあえずお兄ちゃんにとっては前進だと思ったんで、
二人の待ち合わせをセッティングして一緒に登校させたわけです」
兄「おまえの兄貴ってどこの高校?」
妹友「うちらの学校の近くの男子校です」
兄「そうか」
妹友「妹ちゃんが友だちからならって連絡をくれたのは、お兄さんと一緒に帰る妹ちゃん
と駅前で出会った日の夜でした」
兄「そういやそんなこともあったな。おまえと初めて会った日のことだよな」
妹友「はい。あの日、妹ちゃんと何かありませんでしたか」
1002Res/1210.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。