141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 00:04:12.49 ID:FOBDibKCo
兄(妹友の本心を無理矢理聞きだす形になったけど、妹友の兄貴への恋愛感情はよくわか
った。けれどもど結局メールを打ったときと今と何も状況は変わっていないんだ)
兄(妹の俺への感情はわからない。つうか妹友によると妹自身にもわかっていないらし
い。ちょっと期待したい感情はあるけど)
兄(だめだ。女のことを考えるともう迷っちゃだめだ)
兄(それに妹友の言っていることも本当だ。俺の感情だけで将来のない行き止まりの関係
に大切な妹を巻き込んでいいのか。妹友は多分そう考えて兄貴への気持を思いとどまった
のに)
兄(・・・・・・もう迷うまでもねえ)
妹友「お兄さん?」
兄「うちの妹ってさ」
妹友「はい」
兄「生まれときから我が家の中心というか、家族のアイドルでさ」
妹友「はあ」
兄「別にシスコンの俺だけじゃなくて、父さんも母さんも妹を溺愛してるんだよね」
妹友「確かに妹ちゃんは幸福な家庭で大切に育てられたという感じはしますね」
兄「うん。だから妹ラブなのは俺だけじゃなくて、妹を巡る俺のライバルは父さんと母さ
んだった時期もあったんだ」
妹友「まあ、その程度なら微笑ましい家族のエピソードじゃないですか」
兄「妹の塾の送迎する権利を俺と父さんがマジで争ったり、妹の買物に付き合う権利を俺
と母さんが争ったりとかな」
妹友「妹ちゃん、ちょっぴりうらやましいなあ」
兄「だからわかった。おまえのいうとおりにする」
妹友「はい?」
兄「俺も目が覚めたよ。妹が俺のことをどう思うかなんてどうでもいいや。むしろ妹をそ
こまで追い詰めて悩ませていることが問題なんだな」
妹友「よくわかりませんが」
兄「こんなところを両親に気がつかれたら申し訳ないぜ。同じ妹ラブ同盟の同志として」
妹友「はあ」
兄「というわけで送信っと」
妹友「あ・・・・・・」
兄「そ、送信したぞ」
妹友「・・・・・・無駄に」
兄「妹に関することなら行動力はあるぞ」
妹友「不覚にもちょっとだけ真面目にときめきました」
兄「え」
妹友「何でもないです。深く考えないでください」
1002Res/1210.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。