2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/06(火) 23:44:06.16 ID:AtSs9Wk7o
<ネタは誰?>
兄「ただいま」
兄(また誰もいないのかよ)
兄(何か俺って、四月からの一人暮らしを始めるまでもなく、既に家で一人ぼっ
ち・・・・・・)
兄(ぼっちって何か不吉な単語だな。一人暮らしはまあ既定路線だけど、まさか大学で友
だちができないとかじゃねえだろうな)
兄(ま、まああまり心配するまでもない。中学高校とそれなりに友だちもいたんだしな。
いくら地元から離れた大学といったって友だちくらいはできるはず)
兄「親父とお袋はともかく、高一の妹がこんな時間まで外出とはどういうことだよ」
兄「・・・・・・」
兄「ま、まあ、年頃だしな。しかもあいつは見た目は可愛いし、しかも、幼馴染の話によ
るとイケメンの先輩三人に言い寄られているらしいしな」
兄(つうか、いつのまにか独り言を言ってるじゃねえか、俺。もう、一人暮らしの準備は
十分だな)
兄(どうせ誰もいないんだから自分の欲望を開放してもいいかも)
兄「・・・・・・妹はいねえよな」
兄「うん、いない」
兄「親父もお袋もいない・・・・・・」
兄(誰にも聞かれていないなら、こういう時こそ妹に俺の熱い思いをぶつけねば)
兄「・・・・・・妹」
兄「いや、いくら何でも声が低すぎる。誰もいないんだから今日こそ自分のリビドーを解
放して」
兄「・・・・・・妹、妹! 妹!!」
兄「大好きだよ妹。おまえが欲しい。俺の恋人、いや奥さんになってほしい」
兄「おまえが幼い頃からおまえだけを見てきた。幼馴染の美少女に小六のとき告白された
り、中二のときクラス委員の優等生に迫られたりもした」
兄「高校に入って生徒会長だけど実は腐女子の先輩に、一緒の大学に行こうと口説かれた
こともあった」
兄「でも、俺が好きなのは俺が愛しているのは妹、おまえだけだよ。親友の男に相談した
時にはどん引きされたけど、それでも俺は後悔していない」
兄「おまえが幼いときからずっとおまえだけを見つめてきた。おまえの胸のささやかな成
長も、おまえの髪が伸びるのも」
妹「・・・・・・お兄ちゃん、脳みそ沸いてる?」
兄「いつから帰宅していた」
妹「『大好きだよ妹。おまえが欲しい。俺の恋人、いや奥さんになってほしい』ってとこ
から」
兄「・・・・・・そうか。それは学園祭の演劇のセリフを練習していただけだけどな」
妹「お兄ちゃんの学校の学園祭って去年終っているよね」
兄「それはそうだ。本番で納得がいかない出来だから学祭終了後も一人で練習してた」
妹「去年の学園祭はお兄ちゃん、ビラ配りしかしてないじゃん」
兄「なぜそれを」
妹「あたしとしてはもう少し納得できる釈明を要求したいな」
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