206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 00:07:52.41 ID:amHHMu+0o
<いくら何でもこれは行き過ぎじゃねえの>
兄「で。どこ行くの」
妹「お兄ちゃんはどこに行きたい?」
兄「いや。どこって言われても」
妹「何にもデートプランを考えてこなかったの」
兄「何で軽く非難しているような目で俺を見る」
妹「だって、そういうのは男の人の役目なんじゃないの」
兄「それは違うな」
妹「何でよ」
兄「おまえは性差による役割分担論という一時代前の固定観念に何の疑いも抱いていない
ようだな。この守旧主義者め」
妹「あたしバカだから何言われてるかわからないけど、お兄ちゃんひどい」
兄「更に言えば今日外出するなんて聞いていなかったのに、行く先なんて考えているわけ
はないだろうが」
妹「ちょっとはっきりさせようか。お兄ちゃん」
兄「おう。望むところだ。おまえなんかに論破される気は全然しないしな」
妹「論破するとかされるとか、ちょっとお兄ちゃん必死すぎでみっともないよ」
兄「いいから反論してみ」
妹「あたしってお兄ちゃんにとって守旧主義者なの。それともお姫様なの」
兄「え」
妹「どっち?」
兄「・・・・・・」
妹「何か言ってよ」
兄「お姫様」
妹「ふーん。お兄ちゃんは姫に向って守旧主義者だとか、行く先なんて考えているわけな
いとかって言うんだ」
兄「いや。ちょっと待て」
妹「パパとママに」
兄「悪かった。俺が少し考えなしだったよ」
妹「ふふ」
兄「・・・・・・何?」
妹「冗談だって。お兄ちゃんと一緒にいるとついうきうきして冗談を言いたくなっちゃう
の。それだけ嬉しいからかな。あたしの方こそごめんね」
兄「いや(いくら何でもこれは行き過ぎじゃねえの。俺って妹から付き合えないって言わ
れたのにさ)」
妹「じゃあ行こう」
兄「どこに」
妹「どこでもいいよ。とにかく行こうよ」
兄「はいよ(何か告白が受け入れられたかのような錯覚に陥る。振ったやつにこんな思わ
せぶりな態度しちゃだめだろ。いくら仲のいい兄妹になることにしたにしても)」
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