233:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 00:28:27.18 ID:jWWnHXg4o
<あたしはお兄ちゃんの彼女にはなれないよ?>
妹「ぎりぎり何とか荷作りできたね」
兄「おまえって意外な才能があるのな」
妹「お兄ちゃんが要領悪すぎなんだよ」
兄「そうかなあ」
妹「そうだって」
兄「まあ、これでいつ引越業者が来ても大丈夫だな」
妹「そうだね」
兄「じゃあ少し休憩しようか」
妹「だめ」
兄「何で」
妹「荷造りした段ボール箱をアパートの外まで運んでおこう」
兄「そんなのは業者がやってくれるって」
妹「わかってないなあ」
兄「何が?」
妹「この作戦の重要な目的は敵に知られないうちに密かにこのアパートからお兄ちゃんが
撤退することでしょ」
兄「え? ああ、まあそうだな」
妹「だから平日午前中を作戦開始時間にしたんでしょ」
兄「女は講義中だからな」
妹「それなら万一のことを考えても少しでも早くこのアパートから撤収すべきでしょう
が」
兄「うん」
妹「うんじゃない。わかっているなら休憩とかぬるいことを言うな」
兄「・・・・・・そこまでマジになるほどのことじゃ」
妹「お兄ちゃんは引っ越すところを女さんに見られてもいいの」
兄「まあ、見られないほうがいいから引越は平日に設定したんだけどさ。別に見られたら
見られたで構わねえよ」
妹「目的意識が希薄だよね」
兄「へ」
妹「この作戦の真の目的は卑劣にもお兄ちゃんのことを裏切った女さんに精神的打撃を与
えることでしょうが」
兄「ちょっと待て。そんな目的なんか考えたこともないぞ」
妹「女さんに理解させてあげようよ。いきなり振られたお兄ちゃんの絶望を」
兄「いや。絶望とかしてないし」
妹「帰宅したら突然隣の部屋のお兄ちゃんがいなくなっている。それほどあたしはお兄ち
ゃんにひどい仕打ちをしたんだって女さんに思わせないと」
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