304:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 22:34:33.56 ID:/9dp3f/Oo
兄友『おまえには悪いことをしたって思ってる。それについては言い訳のしようもないし、
もうおまえにやり直してくれって頼むのも諦めた』
女『やっと理解できたか。まあ、もう許すって言ったんだしそれはもういい。つか兄のこ
とで話があるんでしょ』
兄友『兄と付き合い出したばかりのおまえには言いづらいんだけどよ』
女『・・・・・・何よ』
兄友『ちょっと相談されちゃってさ。どうしたらいいのかまるでわからないんでさ』
女『相談って誰から? まさか兄からじゃ』
兄友『違うよ。妹ちゃんから』
女『妹ちゃんがあんたに相談?』
兄友『今度のことが起こるまでは俺は兄の親友だったし、妹ちゃんともそれなりに親しか
ったから』
女『・・・・・・彼女何だって?』
兄友『兄貴に告白されて断ったって』
女『そうか』
兄友『驚かねえのな』
女『兄に聞いていたからね』
兄友『そうか。それを知ったうえでおまえと兄は付き合い出したんだな』
女『うん。振られた者同士くっついたって誰も傷付かないしね』
兄友『それがそうでもなかったみたいだな』
女『あんたのこと?』
兄友『・・・・・・俺は傷付いたって自業自得だよ』
女『じゃあ誰が』
兄友『妹ちゃん』
女『そんなのおかしいよ。妹ちゃんには年上の彼氏がいるんだし、そもそも兄の告白を断
ったんじゃない』
兄友『いきなり兄貴に告白されて、両親の顔とか世間体とかが浮かんじゃって反射的にお
兄ちゃんとは付き合えないって言ちゃったんだって』
女『何よそれ』
兄友『今は後悔してるって。彼氏よりも誰よりも兄貴のことが好きなのにって泣いてた
よ』
女『・・・・・・ふざけんな』
兄友『まあ、俺からおまえにどうしろとか言う資格はねえからさ。ただ、俺一人の胸に収
めておくにはでか過ぎる話だからな』
女『あんたの相談ってこのこと?』
兄友『ああ悪い。相談っていうより聞いて欲しかっただけかな』
女『それを聞かせてあたしにどうしろって言うの』
兄友『だからそんなことを言う資格なんて俺にはねえよ』
女『・・・・・・』
兄友『あ、これはどうでもいいことだけど。俺も後輩と別れたから』
女『どうでもいいよ』
兄友『そうだよな。じゃあ本当に悪かった。それじゃな』
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