過去ログ - 妹と俺との些細な出来事
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421:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 23:43:58.14 ID:7KaL9Cm3o

妹友「麻薬中毒の彼は生活の全てを彼女に依存します。彼女はそんな彼の面倒を献身的に
みます。食事の支度や禁断症状が出たときの救急車への連絡まで。つまり彼にとっては献
身的な彼女がいないと生活が成り立たないのです」

兄「うん」

妹友「一方でそんなクズの彼氏に依存されている彼女にとっても、中毒者の彼氏が必要な
んですよ」

兄「何でだよ。そんなクズのことなんか放置して別れればいいのに」

妹友「普通に考えればそうなんですけど。この場合の彼女にとっては、自分を頼ってくる
彼の面倒を見ることが自分の生き甲斐、つまりアイデンティティになってしまっていると
したらどうですか」

兄「クズの女もしょせんはクズだなって思う」

妹友「そんなに簡単な話じゃないでしょ。彼女は麻薬中毒の彼氏を支えることが自分の第
一目標になっているんですから。そうしたら彼女にとって、何をすることが正しい方法な
んでしょうね」

兄「そのクズ男を薬物依存症治療の専門病院に放り込むことだろうが。んなことは考える
までもねえよ」

妹友「そうじゃないですよ。客観的に自分を見られる人なんてあんまりいないです。その
彼女の立場に立ってみればそんな選択肢はないでしょうね」

兄「じゃあ、その女の子はどうしたいの?」

妹友「徹底的に彼氏を甘やかすでしょう。彼氏が禁断症状で苦しんで再び麻薬に手を伸ば
しても彼のことを許容すると思います」

兄「それはそのクズのためにならねえじゃん」

妹友「そのとおりですけど、その彼女の行動原理だって自分のためなんですよ。彼氏が治
療によって治癒されてしまったら、薬物依存の彼を支えるという自分のアイデンティティ
がなくなっちゃうじゃありませんか」

兄「おまえ恐いこと言うな。それはずいぶんと病的な関係だな。つまり何か? 自分が彼
氏を支えたいために彼氏の薬物中毒を放っておくということか」

妹友「極端に言えばですけど。それは意識的なものではなく無意識かもしれませんけど。
だから片方からの一方的な依存ではなく共依存なんですよ」


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