488:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 23:14:26.97 ID:1eZDp5vso
妹「・・・・・・ねえ」
兄「もういい加減勘弁してくれ。俺が無理矢理脱がしたんじゃないぞ」
妹「違うよ。そのさ。本当に綺麗だった?」
兄「・・・・・・ああ本当だよ」
妹「じゃあ何で何もしなかったの?」
兄「姫は俺の妹だから」
妹「実の妹に告っておいて何で今さら道徳的なこと言ってるのよ」
兄「後悔したからさ」
妹「後悔って? あたしに振られたから?」
兄「違うよ。そんなのは自業自得だ。そうじゃなくて。俺が告白したことによっておまえ
からいい兄貴を取り上げておまえを悲しませたことだよ。悔やんでも悔やみきれん。だか
ら俺はもう二度といい兄貴から逸脱しないし、昨日の夜みたいな状況になっても絶対にお
まえには手を出さない」
妹「意味わかんない。日本語で言ってよ」
兄「立派な日本語だろうが」
妹「じゃあ。もし、もしもだよ。あたしがお兄ちゃんのことが大好きだって言ったら?」
兄「そんなことは前から知ってる。おまえが好きなのは俺と父さんと母さんだろ」
妹「違うよ。そうじゃなくて、もしあたしが男として異性としてお兄ちゃんのことが大好
きだって言ったら、お兄ちゃんはどうする」
兄「嘘付けって言うね」
妹「何でよ」
兄「あり得ないから。おまえが必死になってるのは俺を振ったことで兄貴を失うのが辛い
からだろ。だけどもう心配するな。おまえが結婚したってずっとおまえを見守っているか
ら」
妹「否定はしないよ。多分、自分の中ではそういう感情があったと思う。でもさ、あたし
が結婚したら、お兄ちゃんは見守ってくれるかもしれないけど、一緒にはいてくれないで
しょ」
兄「当たり前だ。新婚夫婦と一緒に暮らすなんてできるか」
妹「そう考えたら何か恐くなっちゃった。自分の人生からお兄ちゃんが消える日が来ると
思うと」
兄「心配するな。結婚したいと思うほど好きな男ができれば、俺のことなんか自然に忘れ
られるよ」
妹「そんな簡単なことじゃないんだけどなあ」
兄「いや。すごく簡単なことだよ。結婚するってそういうことだろ。いつかは家庭から旅
立って自分の家庭を新しく作るときが来るんだって」
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