530:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 23:31:03.80 ID:3F5WyFJFo
兄「それで?」
妹「もともとは妹友ちゃんから言われたの。彼氏君が昔からあたしのことを好きだったっ
て。よかったら付き合って欲しいって言ってるよって」
兄「うん」
妹「それで一度一緒に登校して、次に休みの日に図書館で彼氏君と二人で勉強したの。あ
のときはお兄ちゃんに友だちと遊ぶって嘘をついた。ごめんなさい」
兄「それはいいけど」
妹「図書館で彼氏君は、あたしに恋人の振りをしてくれって言ったの」
兄「はあ? 何だよそれ」
妹「妹友ちゃんが彼氏君のことを兄ではなく男として見ているから、それを諦めさせたい
って。そんな関係は妹友ちゃんの将来を歪めるだけだからって」
兄「・・・・・・なるほどね。さっきの彼氏君の態度や行動を見なければ彼氏君らしいって思え
たんだろうけどな」
妹「今にしてみればそうなんだけど、そのときはそういうことならって彼氏君の彼女の振
りをすることにしたの」
兄「・・・・・・マジかよ」
妹「あ、でももちろん本当の恋人じゃないよ。それに絶対に付き合っていることはお兄ち
ゃんや他の同級生たちには内緒にする約束までして。結局約束を守ってくれなかったけ
ど」
兄「それで?」
妹「だけどさ。そのときは妹友ちゃんを大切にする彼氏君のことがすごく優しいいいお兄
さんに見えて」
兄「・・・・・・」
妹「お兄ちゃん怒らない?」
兄「何がだよ」
妹「正直に言うから怒らないで」
兄「おまえが生まれてから一度だって俺が姫に対して怒ったことがあるか?」
妹「・・・・・・そのときね。彼氏君のこと少し見直しちゃったの。本当にこの人は妹思いなん
だなって。それでつい」
兄「つい?」
妹『・・・・・・本当に優しいんだね』
彼氏『そんなことないよ』
妹『あたし、悩んでいるんだけど。でもその悩みの人がいなかったら彼氏君のことを好き
になってたかも』
彼氏『・・・・・・声が小さくてよく聞こえなかった。でも何か僕のことを好きになったって
聞こえたような』
妹『違うよ。忘れて』
彼氏『でも』
妹『条件追加。今のは忘れること。いい?』
彼氏『・・・・・・了解』
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