過去ログ - 妹と俺との些細な出来事
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531:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 23:34:01.64 ID:3F5WyFJFo

妹「でもその条件も結局守ってもらえなかった。彼氏君はあたしが彼のことを好きになっ
たと思い込んだみたいで、恋人の振りどころかあたしの本当の彼氏みたいに振る舞うよう
になったのね」

兄(・・・・・・何だか気持が悪い。姫の身体を触っていたくない。こんなことを思うのって初
めてだけど)

妹「お兄ちゃんが一人暮らしを始めて、あたしと会ってくれなかった一月の間に何度か彼
氏君と図書館で二人で勉強したの。勉強の合間に気分転換に隣の公園を散歩したりして」

兄「・・・・・・」

妹「あたしもあのときはお兄ちゃんに会えなくて、結構へこんでて。でも会うたびに彼氏
君は優しくしてくれたし。あたし、お兄ちゃんと付き合えないならもうこのまま彼氏君と
ってと考えちゃって」

兄「何が言いたいの?」

妹「自分でも何を考えていたかわからないんだけど。結構悩んでいたときにママから、お
兄ちゃんに通帳とカードを書留で郵送しておいてって頼まれたんだけど、急にお兄ちゃん
のアパートに言ってみようと思った。お兄ちゃんを訪ねる口実ができたし」

兄「あのときのことか」

妹「お兄ちゃんの好きなオムライスを作って、それを持ってお兄ちゃんの部屋に行ったら
女さんが一緒にいた」

兄「あのときはもう女と付き合ってたからね」

妹「女さんに罵倒されて泣きながら最寄り駅まで行ったところで彼氏君に出合って。お兄
ちゃんと女さんのことを夢中で話していたら」

兄「・・・・・・いたら?」

妹「彼氏君に抱きしめられてキスされた」

兄(キス。姫があいつとキス・・・・・・。いや、付き合っていたんだから別に不思議はないし
俺だって女とはしていたし)

兄(なのに何でこんなに姫に裏切られたようなショックを受けるんだろう。あのときは俺
の方から姫に距離を置いていたんだし、姫を責める理由もないのに)

妹「怒ったよね?」

兄「いや。それでどうしたの」

妹「・・・・・・ごめんなさい。頭がぐちゃぐちゃになって。彼氏君に抵抗しなかった」

兄「そう」

妹「そしたら彼氏君があたしの身体を触りだしたんで突き飛ばして逃げて、妹友ちゃんに
電話して彼女とスタバで会った。でも冷静になったら彼氏君のことは妹友ちゃんには相談
できないし。あたし泣き出しちゃって」

兄「うん」

妹「急にお兄ちゃんの部屋で女さんに言われたことを思い出してもっとつらくなって、妹
友ちゃんに何があったって聞かれたんで、女さんとのことを全部話したの」

兄(そこで俺のことが好きなのか聞かれて、わからないからよく考えてみると答えたわけ
か)

妹「怒った?」

兄「俺にはそんな権利なんかねえし」

妹「そんな言い方はいや」

兄「・・・・・・今日はもう寝ようぜ。明日は混む前に早めに帰らないとな」

妹「お兄ちゃんごめん?」

兄「・・・・・・もう寝ろ」


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