568:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/24(火) 22:38:52.80 ID:5yb0SjTuo
兄「え」
妹「たいした話じゃないの。そんなに驚かないでよ」
兄「いや・・・・・・。ってどういうことだよ」
妹「お兄ちゃんが中学に入ったばっかで、あたしが小学校の5年生になったばかりの頃だ
ったかな」
兄「ずいぶんと昔の話だな」
妹「そうだね。あのときがさ。あたしの人生でお兄ちゃんとあんまり会えなくなった最初
の時だった」
兄「学校が違ったからな」
妹「うん。今までは一緒に通ってたのにね。昼間はほとんど会えないし、夜だってお兄ち
ゃんは昔みたいにあたしの相手をしてくれなくなっちゃったし」
兄「よく覚えてるな(俺の方こそ全部覚えてるぞ。俺だって姫と一緒に学校に行けなくな
くなって寂しかったからな。それに、妹は当時はもう中学受験の勉強をしてたから、いく
ら待ってても妹が俺の中学に来ることはないとも理解していた。寂しいけどしかたがない
とも思っていたっけ)」
妹「それでね。ある日受験塾から帰ったきたらパパとママもいなくて、これまで滅多に会
えなくなっていたお兄ちゃんがソファで寝ていたことがあって」
兄「そんなことあったかなあ」
妹「それでね。あたしはその頃はもうお兄ちゃんに恋していたから」
兄(・・・・・・嬉しい。もう今死んでも悔いはねえ)
妹「寝ているお兄ちゃんにキスした。お兄ちゃんの唇に」
兄「・・・・・・マジで?」
妹「うん。だから、本当はあれがあたしのファーストキスなの。あたしの最初のキスの相
手は彼氏君じゃなくてお兄ちゃんなんだよ」
兄「おまえなあ」
妹「何々? 何で怒ってるの」
兄「俺だってその頃はもうおまえへの愛情を実感してた頃なのに。何で黙ってたんだよ。
何で俺が起きているときにキスしなかったんだよ」
妹「うるさいなあ。少なくともあたしは行動したじゃん。お兄ちゃんなんかうじうじ悩ん
でいただけで何にも行動しなかったくせに」
兄「それは」
妹「もう安心したでしょ。あたしはお兄ちゃんだけを昔から大好きだったって理解でき
た?」
兄「ああ。完璧にな」
妹「じゃあそれを態度で示しなさいよ」
兄「・・・・・・そうだな。姫・・・・・・」
妹「ちょ・・・・・・いきなりそれは卑怯だって」
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