577:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/26(木) 00:09:00.24 ID:XS5O9KWOo
妹「あたしね」
兄「うん」
妹「決めた以上は絶対迷わないから」
兄「そうか」
妹「うん。だからお兄ちゃんもこの先何があっても迷わないでね」
兄「約束する。俺と姫が同じ家で兄妹として生まれたのだってきっとこうなるためなんだ
って考えてるし」
妹「そうだね。誰も理解しなくてもあたしたちだけはそう信じよう」
兄「おう」
妹「よかった。先のことを考えるとちょっと不安だけど。それでも今はあたし幸せだな」
兄「俺もそうだ」
妹「それならよかった。ちょっと安心した」
兄(あれ? 電話かな。でも今は姫と寄り添って話をしていたいから無視しよ)
妹「・・・・・・スマホ鳴ってるよ」
兄「うん・・・・・・」
妹「出たら?」
兄「誰だろ? (げ)」
妹「誰から?」
兄「母さん。ちょっと出るな」
兄「ああ俺。うん。そうまだ帰ってない。え?」
兄「ああそうだよ。結局ビジネスホテルに泊まった。渋滞全然解消しないし。明日の方が
混みそうだから朝早めに起きて帰るわ」
兄「妹? いるよ。ちょっと待って」
兄「おまえに代われって」
妹「ママ? うん。大丈夫だよ」
妹「え? あ、それはねその。つまり、確かにお兄ちゃんと同じ部屋だけど、ツインのお
部屋だし。それにこの部屋しか空いてなかったからしかたないし」
妹「うん、だってお兄ちゃんだもん。別に全然平気だよ」
妹「わかった。そうする。もう寝ようと思ってたところだから」
妹「そう。明日の夜は帰れるんだ。パパも?」
妹「わかった。じゃあお休みなさい」
兄「何だって?」
妹「・・・・・・心臓に悪いよ。何でお兄ちゃんと同じ部屋にいるの? って結構恐い声で聞か
れちゃったよ。誤魔化しておいたけど」
兄「俺もビジホだって嘘ついちゃったよ」
妹「しかたないね。きっとこれからはこういう嘘つくことも多くなるんだよね」
兄(姫にこんな日陰の道を歩ませることになるんだな。今さら気がついてもどうしようも
ないけど)
1002Res/1210.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。