過去ログ - 妹と俺との些細な出来事
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594:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/29(日) 23:43:57.42 ID:s4n7XkI8o

兄(姫の俺への気持はこいつの家族好きの延長なのかもしれないけど、もうそれはそれで
いいような気がしてきた。俺と姫ってやっぱり家族が一番だったんだし。そう考えるとう
やはり両親を裏切っていることは重い)

兄(ずっと両親に気が付かれないで済めばそれが一番いいのかもな)

兄(もう結婚とか子どもとかどうでもいいかもしれない。世の中には一生独身の人だって
いるはずだ。そんな独身の兄妹が一緒に暮らしたって別にそれ自体は変な話じゃない)

兄(よく考えれば児童書の赤毛のアンのマシュウとマリラだってそうじゃんか。あの二人
は両親亡き後兄妹だけで暮らしていたわけだし。アンを養子に迎え入れるまでは)

兄(子どもの頃あの本を読んだときには、別にマシュウとマリラが兄妹だけで暮らしてい
ることに疑問なんか抱かなかったよな)

兄(・・・・・・いや)

兄(小説のことなんかどうでもいい。それよかとりあえずは姫と彼氏君のことだ。姫は彼
氏君とはうやむやのうちに別れるつもりなのかなあ。それとも別れを切り出すのか)

兄(とにかくそのときは姫と一緒にいよう。彼氏君っておだやかな奴かと思ったら結構切
れてたしな。姫に危害を加えるようなら姫のことを守らないと。約束したんだし)

兄(・・・・・・姫)

兄(俺の手を握りながら車の外を眺めている。いったい姫は今何を考えているんだろう
な)

兄(わかりあえても。実際に姫が考えていることがわかるわけじゃないしな)

兄(・・・・・・姫)

妹「お兄ちゃん?」

兄「・・・・・・うん」

妹「今日はどうするの」

兄「うん。夕方までに家に帰ればいいからね。父さんたちも夜になるまでは帰って来ない
だろうし」

妹「じゃあ、今日は一日お兄ちゃんとデートできるね」

兄「そうだね(こういう会話を姫と普通にできる幸せ。世間から近親相姦野郎って罵られ
てももう何の後悔もない)」

妹「あのさ。お兄ちゃんの大学の方に行かない?」

兄「大学? 別にいいけど休み中だし誰もいないと思うよ」

妹「大学に行きたいんじゃないの。大学に通える範囲で一緒に暮らせるような場所がない
か下見してみようよ」

兄「いくらなんでも気が早くない?」

妹「いいじゃん。デートを兼ねて大学の周りを散歩しようよ」

兄「まあ姫がそうしたいなら別にいいけど」

妹「じゃあそうしよ。何か楽しみ」

兄「別にあのあたりって何も面白いところはないけどな」

妹「そんなことないよ。お兄ちゃんが連れて行ってくれた自然公園だっていいところだっ
たし」

兄「おまえ、周りがカップルだらけだって文句言ってたじゃん」

妹「あのときはね。今はあたしたちだってカップルなんだから公園でも別に浮かないんじ
ゃないかな」

兄「ああ。そうかもな」

妹「・・・・・・お兄ちゃん?」

兄「うん」

妹「お兄ちゃんはきっと自分の方があたしのことを好きだと思ってるかもしれないけど」

兄「何の話だよ」


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