過去ログ - 妹と俺との些細な出来事
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609:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/03(木) 23:38:17.97 ID:JDM0yP0uo

妹友『あたしもお兄さんも、自分の気持を追求していってもその先は行き止まりです。仮
に相思相愛になれたとして、ラブラブな恋人同士になったとしてもそこから先には行き場
所はありません』

妹友『解説なんていらないでしょう。お兄ちゃんと妹さんなら、あるいはお兄さんと女さ
んなら恋人同士の先にはいろいろと行く先があるんですよ。実際にそこまで行き着けるか
どうかは別としてですが。可能性としては、婚約して結婚してパパとママになって孫がで
きて』

妹友『あたしやお兄さんの恋は違いますよね? 奇跡的に想いがかなったとして、恋人同
士にはなれるかもしれない。でもその先はどうなるんです?』

妹友『一生恋人同士、それも人には言えない関係でっていうのもあるのかもしれませんけ
ど、他の選択肢があるのにわざわざそんなつらい一本道に入ることを選ぶ必要なんてない
でしょう』



兄「妹友はそう言ってたよ」

妹「・・・・・・バカみたい」

兄「え?」

妹「そんなに先のことを考えて今を台無しにするなんて。お兄ちゃんも妹友ちゃんもバカ
みたい」

兄「いや。俺も前は考えなしだったから偉そうには言えないけどさ。でもこれって大切な
ことじゃね?」

妹「婚約? 結婚? 孫?」

兄「・・・・・・俺なんかと付き合わなきゃどれも全部姫のものになるはずの将来だよ」

妹「将来のことなんか知らない。どうでもいいよそんなこと。そんな先の訳わかんないこ
とのために何であたしが今一番大好きな人のことを諦めるなんていうバカな選択をしなき
ゃいけないのよ」

兄「落ちつけよ。そこまでは言ってない。俺だってもう姫のことは手放せないんだし」

妹「・・・・・・それならいいけど」

兄「別に後悔しているわけじゃないんだ。でもさ、俺と付き合うにしたってせめて姫には
あんまりつらい思いをさせたくなくて」

妹「あんまり何度も言わせないでよ。もうあたしにはお兄ちゃんだけいればいいんだっ
て」

兄「え?」

妹「・・・・・・」

兄「悪かったよ。ごめん」

妹「・・・・・・」

兄「ごめん。だから泣かないでくれ」

妹「・・・・・・もうやだ」


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