過去ログ - 妹と俺との些細な出来事
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622:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/05(土) 22:50:42.13 ID:r2NUZTc/o

兄(本当にいったい父さんは何を言いたいんだ)

父「それに加えて姫は兄のことを悪く思いたくないという気持ちもあったはずだね。姫は
家族のことが大好きだったから」

妹「・・・・・・」

父「たとえ自分にひどいことをした兄であっても、姫はそのとき兄のことを悪く思いたく
ないという心理的な防衛反応を取ったんだよ」

妹「何を言ってるの。それ以上言うとパパのこと嫌いになるよ」

父「嫌われてもいい。姫の将来が台無しになるよりましだ」

母「・・・・・・あなた。これからどうするの」

父「兄、何とか言いなさい。せめて自分の口で自分のしたこと話なさい」

兄「・・・・・・俺と姫は。愛しあって」

父「ふざけるな!」

妹「やめて!」

兄(殴られた。でもしかたないか)

父「何か言えよ」

兄(口の中が切れた。血の味がする)

妹「お兄ちゃん。お兄ちゃん大丈夫」

兄「・・・・・・うん」

父「おまえは姫の人生を無茶苦茶にした。こんなことがばれたら姫はもう普通の交際も結
婚さえもできなくなったんだぞ」

母「やめて」

父「私たちにも悪いところはあっただろう。仕事のせいで兄と姫を二人きりにした。その
結果、姫は兄に依存するようになった。その責任は私たちにもある」

兄「何が言いたいの」

父「だけど私たちは・・・・・・私とママはおまえを信じていた。おまえなら。兄なら姫を守っ
てくれると信じていたんだ」

兄「・・・・・・(!)」

父「姫は自分を守ってくれる兄のすることなら全部正しいと思い込んでいるだけだ。姫は
自分の愛している家族が自分にひどいことをするわけがない、兄のしていることは正しい
ことなんだと思い込みたいだけなんだ」

妹「いい加減にしてよ! あたしはパパが思いたがっているような純真なお姫様じゃない。
あたしの方からお兄ちゃんに告白して迫ったんだよ。あたしはお兄ちゃんが大好きなの」


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